製品仕様

ハンドメイドモデル
【スケール】1/43
【その他】台座、クリアーケース付属

解説

『EIDOLON FORMULA(アイドロン フォーミュラ)』の1/43スケール・ハンドメイド・モデルカーとして製作した「マクラーレン フォード MP4/8 ヨーロッパGP 1993」です。

本モデルは1993年のヨーロッパGPで驚異的なスタートダッシュを決めてレースを制した「マクラーレン フォード MP4/8 ヨーロッパGP」を忠実に再現したモデルです。

1992年までタッグを組んでいたホンダエンジンを失ったマクラーレンは1993年からフォードエンジンを搭載することになりました。しかし、ベネトンが既にワークス契約を結んでいたために前半は型落ちのエンジンを使用せざる得ませんでした。
ボディパッケージはMP4/7の空力デザインを見直し、ティレルが先駆けて使用していたハイノーズを採用しました。ハイテク装備としてアクティブサスペンションやセミオートマチックトランスミッションを搭載、非力なエンジンをカバーしていました。

1993年のヨーロッパGPはイギリス・ドニントンパークでの初のF1世界選手権となりました。
2回に分けられた予選の結果、ウィリアムズのアラン・プロストがポールポジション、デーモンヒルがフロントローを獲得しました。アイルトン・セナはドライコンディションでは奮わず4位のポジションに留まりました。
決勝レースは断続的な雨が降るウェットコンディションでレースが始まりました。ウィリアムズの2台が好スタートを切る反面、1コーナーでセナはシューマッハと絡み5位にポジションダウンしてしまいます。しかし猛烈な追い上げを始め、1周目の間に4台をオーバーテイクすることに成功し1位に躍り出ます。そしてセナは2位と1ラップ3秒以上の差を付け、その差を広げていきました。
サーキットの所々で路面状況が大きく変わり、各車両はスリック、レインタイヤを履き替える状況が続くレース展開となりました。プロストはセナが3回目のタイヤ交換に手間取っている間に1位のポジションを獲得、その後レインタイヤに交換をしましたが、雨量は予想ほどではなくスリックに再度交換する際にエンジンストールしてしまい大きく順位を落としました。
セナは2位のデーモン・ヒルに1分以上の差を付け、3位以下の車両は全て周回遅れという大勝を上げました。1993年のヨーロッパGPはセナのレースヒストリーの中でも特別なレースとして今も語り継がれています。

モデルはヨーロッパGP仕様の“マクラーレン フォード MP4/8”を忠実に再現するために、実車に忠実な3Dデータを作成しました。
サスペンションアームは「アイドロン フォーミュラ」ブランドのアイデンティティとも言えるロストワックス製サスペンションアームを奢っています。複雑な形状のボーテックスジェネレーターやリアウィングは精密さと強度を両立させるためにハンダで組み立てた後に塗装されます。1993年のレギュレーションで改正されたナローレインタイヤも新規で金型を作り再現しました。
イギリスでのグランプリということでマルボロロゴではなく「マクラーレン」ロゴに変更されている部分もこのモデルの特徴です。コックピット脇に貼られたハリネズミマークも再現いたします。